日曜日の夜中にこんな本を見つけました。
Amazonで頼むと、月曜の朝には届いた。
やっぱ、早い!!
PL学園最強世代 あるキャッチャーの人生を追って
桑田、清原の2つ下で立浪や片岡と同級生。PL学園で春夏連覇を達成した
キャッチャー伊藤氏。社会人野球に進み、野球界を引退した36歳。
ALSという病に襲われた。
本の半分は野球との人生。
父親が巨人のスカウトだったこともあり、あのドラフト事件で
清原が伊藤氏の教室にやって来て
怒鳴られ、なじられ、怒りをぶつけられる。。
知らなかった…
でも、伊藤氏に会うことができたなら、私は伝えたい。
「桑田さんは、密約で巨人に入ったんじゃない。
巨人に憧れ1位指名もらえると喜んでいる清原に、俺も巨人に入りたいんだ」
と、言えなかったことを。。そのことは、みんな、誤解している!
それは、さておき…
ここには夫婦関係、娘への思いが綴られていた。
妻はカラダが弱く、早々に夫の介助をヘルパー任せにしてしまう。
その思いを夫側、妻側の両面でライターが紐解く。
言いたいことは直接話さず、メールでやり取り。一緒に暮らしているのに。
「娘が学校で構ってちゃんになっている。ママがパパの世話ばかりで私を可愛がってくれないと言っているが、あなたは父親としてどう思いますか?」と、メールで病気の夫を責め立てる。
そういう理不尽な生活に光を指してくれるのが、プロ野球選手となった仲間達。
立浪や橋本清、片岡、そして、職場の仲間達が毎日見舞いに訪れる。
その時、とても楽しい時間を過ごすことができている。
でも、妻やヘルパーはどう思っているか…妻やヘルパーたちには辛く当たる夫が
来客時だけ、楽しそうにしている、そんな姿を見るのはやるせないと感じ
妻やヘルパーとどんどん、距離ができてしまう。
なぜ? 病床の夫が楽しそうにしていることに腹を立てる妻ってどうなんだ?
と、感じながら、そういう思いもあるのだと理解する。
私だったら、一緒に輪に入って、一緒に笑う。
妻には話せないが、弟の妻(義理妹)には何でも話せる伊藤氏。
だから、さらっと義理妹が仲介に入るらしい。
他人の方が話しやすいってことあるのも、よく分かる。
でも、その義理妹が本で言っていたことは、
「もっと夫婦で話し合って欲しい。会話して欲しい」
でも、これ、本を通じて伝えることなのか?とも思う。
それほど、いっぱいいっぱいなのかもしれない。
最後に妻は、ヘルパーも家族も1人が倒れて欠けたら、みんなが倒れるくらい
ギリギリでやっている。私がもう、やめようと言ってしまえば終わりにできる。
と、述べていた。妻ってそんなに偉いのか? 介護する側が大変なのはわかるけど、
本人の意志に反して、夫の人生を変えてしまう権利が妻にはあるんだろうか?
何でもそうだけど、闘病記のような書籍はきれいにまとまっているものが多い。
でも、この本は介護の問題、日本の介護制度のしくみに疑問を呈し介護の本音が綴られている。
妻の言葉もそうだ。私は、介護頑張っていますという言葉はひとつもない。
むしろ、介護しません宣言だ。だから潔い!
それをライターが冷たいからとか薄情だからではないとフォローの言葉を添えている。
ここで、精一杯やっていますって言われたら、誰も手出しできなくなってしまうから。
介護問題。なかなか難題。家族の問題もなかなか難題。
今後、自分がどうやって関わっていけばいいか、
何度も読み返しながら、自問自答していきたいと思う。
ちなみに、伊藤氏は闘病7年目。呼吸器は拒否している。
いまは、バイパップで呼吸し、ブログも更新中。
がんばって!孤高の男も、病気を受容して感謝する人柄に変わっていった。
それに、周りが応えてくれるといいなと思う。
2015年06月09日
一気読み…
posted by 女社長 at 11:22| Comment(0)
| 駒沢で過ごす日常
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