
山下監督が、今更、松井5敬遠を語るです。
あの時のチームメイトたちに、私は取材をしたり、
一緒に飲みに行って当時のことを良く聞いていました。
「石川の野球は優勝する野球じゃない。
あの試合は、監督の戦略負け。」
その言葉を裏付ける記事でした。松井敬遠を予想しての負け。
5番月岩と6番福角の打順と入れ替えていたら
違っていたはず。
松井敬遠後の打席に平常心を保てる選手を置かなかったことは
ひとつの敗因だと。
しかし、試合後この敬遠をきっかけに人生を
大きく狂わせてしまった月岩君はこう話してくれました。
結果的に、打てなかった自分のせいで負けたけど
監督は自分を信じて最後まで代打を送らず使ってくれた。
そのことに、いまでも感謝している。
月岩君は夏を迎えるのが恐かった。毎年毎年この季節になると記者に
つきまとわれ、あの時のことを掘り起こされる。
15年経った頃、ようやく口に出して話せる時がきたそうだ。
…と、いうか強いストレスを感じ、試合の記憶がなくなったそう。
だけど、唯一のよりどころが、山下監督の采配だったのです。
真っ向勝負を挑んだ星稜に対し
戦略を練って、でもあくまでのルールに従って勝ちに行った明徳。
みなさんは、どちらの名将を慕いますか?